筆記具大学 万年筆研究科

このブログは、万年筆へ興味を持っていただけたらなと思い開設しました。染色が織りなす美しさや各種吸入式の構造美など楽しんでいただけたら幸いです。

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小川の水面に舞い落ちる桜花

 今日は透明アクリル系樹脂への染色。特に難しいマーブル法です。
 何が難しいかと申しますと、素材の透明感が強く、マーブルがはっきりと転写されていかない。これを無理やり続けていくと、おぞましいような作品が完成します。一方、透明感を生かしたいテーマで染色するのであれば、大化けする染色法です。
 一方、「まるで木」や「ソメイマーブル」は白色の樹脂を使用しています。素材が白ですので、マーブルがはっきりと転写され、重なり合っていきます。


それでは透明軸による単色マーブル作品をどうぞ。

ムムムヾ(*´∀`*)ノ

オホホホホ(((o(*゚▽゚*)o)))

キャップと胴軸のアップ(((o(*゚▽゚*)o)))

テーマは 小川の水面に舞い落ちる桜花 をイメージしています。
残念ながら、現実に参考にした場所は、側溝に落ちていた桜花であります。
無色透明のモノに染色するメリットは、透明感を最大限維持した作品が可能であります。つまり、透明感を要する水、空気、ガラス・・・これらを染色で閉じ込めます。


また、遠目では単色のグラデーション、近くで見るとマーブル単色グラデーション!
キャップを重ねると様々な形状のマーブルが折り重なる姿!
透明樹脂へのマーブル染色の最大の魅力が

さくら さくら

新型コロナウィルスの影響で今年のお花見は中止としました。
まだ、私の地域では桜は少し開花したばかりですが。


今回の作品は、さくらシリーズ。
ピンクキャップのカクノに、さくらを舞わせてみました。


まずは、こちら

富士山とカクノソメイヨシノ


こちらはカクノの白軸に、さくらの花びらを染めてみました(#^^#)
ちょっと軸のピンクが強すぎてしましました!



続いては、こちら

ソメイマーブル。


さくらの花びらが舞う様子をマーブル染色法で表現。
この染色法では、さまざまなピンクが入れ混じることでさくらの花びらが手の中で舞い、春の気分を高めてくれます。


当初、マーブル染色法はトートイス(tortoise)模様=べっ甲柄を再現するために考案しました。こちらはいずれ公表します。その他、ブライヤー風(まるで木)などの作品も完成しました(後日公開)。


今年の春の外出は難しいですが、染色によって手元に春を呼ぶことも悪くはないかもしれません。
みなさまにとって、少しでも春の幸せが届きますように(*^^)v