筆記具大学 万年筆研究科

このブログは、万年筆へ興味を持っていただけたらなと思い開設しました。染色が織りなす美しさや各種吸入式の構造美など楽しんでいただけたら幸いです。

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マダム・カクノ

本日、5月8日(金)24時20分よりタモリ倶楽部に出演いたします!
ぜひ、ご笑覧いただければ幸いです。


さて、初期のカクノ染色作品に「マダム・カクノ」という作品がございます。こちらは、2017年10月22日に完成、公表した作品です。


何をオマージュしたかと言うと、
ー冬の宵闇が明ける空を見上げて ー
 北関東の冬のキンと冷えた夜明けが始まる頃の星空とオリオン座。夜の街から一人のマダムがロールスロイスで帰宅するそんな優雅さを表現しています(言い過ぎ( ´∀` ))。


 こちらの作品は、染色といわゆるデコ・カクノと呼ばれる軸に立体的な装飾を組み合わせた作品です。つまり、透明なカクノに色と立体感を融合したカスタマイズの先駆的な一例です。


製作方法
第1工程
 まず、水色と紫の染色液を用いたグラデーション染色を施しました。今回は、染色とデコレーションの融合ですので、染色は少し濃いめです。また、紫色を強く表現したかったので、赤と水色による紫でなく、調合済みの紫を使用しています!

ルビー色のスワロ( ´∀` ) 


第2工程
 染色後、タミヤカラーのラッカークリアを吹き、クリアが乾かないうちに金属粉(金・銀)を蒔きます。その工程を数回繰り返します。蒔き方も金属粉の多~少のグラデーションや金と銀のグラデーションとなるようにしています。キャップや胴軸の尻側をご覧ください。


 金属粉が蒔き終わったら、十分に乾燥させてからオリオン座をイメージして、クリアのスワロを貼り付けます。
最後にタミヤカラーのラッカークリアを軽く吹いて、乾燥させます。


 それでは、完成版のマダム・カクノです(*´ω`*)

マダム・カクノの全体像。CON-50が懐かしい( ´∀` )

金属粉のグラデーション。
胴軸尻側にもスワロ(*^^)v こちらは月をイメージ。

いかがでしょうか?

クリアのスワロ オリオン座を表現しています。

筆記時の状態です。


 私にとって染色×金属粉によるデコレーションの組み合わせは、これが最初で最後の作品です。
 なぜ最後かって? 大変手間暇かかるのです(*´ω`*)


 今後は作家さん同士でコラボレーションしても面白いかもしれません(*´ω`*)


 さて、次回はマダム・カクノの姉妹品、乙女カクノをご紹介しましょう!。