筆記具大学 万年筆研究科

このブログは、万年筆へ興味を持っていただけたらなと思い開設しました。染色が織りなす美しさや各種吸入式の構造美など楽しんでいただけたら幸いです。

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早春の浜辺から望む日の出

 透明軸に4色の染色液を使用した染色カクノです。使用した色は、橙、黄、水色、青です。3色以上使用する染色から、染色する方の腕が必要になってきます。つまり、いかに染色で万年筆の中に森羅万象の風景を描くか。


それではご覧下さいヾ(*´∀`*)ノ


ルビー色のストーンは ス・ワ・ロヾ(*´∀`*)ノ


 今回は、2018年3月21日に染色をした作品をご紹介いたします。
早春の浜辺から望む日の出。 夜明けの砂浜。穏やかな風と静かなさざ波。
闇が薄くなり、快晴の空に静かに太陽が昇りはじめる。
太陽が地平線を越えて神々しく輝き、夜の闇が地上から消える瞬間をイメージして染色をしています。
 キャップと首軸側が水平線から昇る太陽を。胴軸のお尻側は迫る朝と逃げる夜空をイメージしています。
 グラデーションはプリンターのインクの数と同じで、使用する染色液の数が多くなるとグラデーションに奥みのある色が再現できます。また、染色で紫を表現する場合は、既存の紫色の染色液を使用する場合もあれば、青もしくは水色と赤の染色液を使用することもあります。前者はとくに「紫」を強調したい場合に。後者は幅のある、あるいは深みのある「紫」を表現したい場合に使い分けます。このあたりは表現したい風景や物によって変わるところです。
 首軸に染色を実施していますが、染色液との相性が悪いので現在の作品では染色をしていません。


 新型コロナウィルスで出口の見えない闇を、この染色カクノで払拭できれば。また、医療従事者や社会インフラを支えてくださる皆様の一時の時間になれば幸いです。